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ホーム » 観光情報 » 十和田八幡平国立公園の四季 » 松川渓谷の絶景スポット
松川渓谷は、豊かな自然に囲まれた絶景スポットです。渓谷沿いには「森の大橋」「玄武岩」「松川大橋」といった見どころが点在し、四季折々の美しい景観を楽しむことができます。春の新緑、夏の深い緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、訪れるたびに異なる風景が広がります。
本格的な登山や軽装トレッキングの装備がなくても楽しめる、松川温泉での宿泊やドライブ、サイクリングで訪れやすい絶景スポットをご紹介します。
松川渓谷の雄大な自然美を、ぜひ現地でご堪能ください。
松川渓谷にかかる四季を通して美しい風景が眺められる橋で、松川渓谷の壮大な景観を一望できる人気の展望スポットです。
橋の上からは、渓谷を流れる松川の清流と周囲の森林が織りなす絶景を眺めることができます。特に紅葉シーズンには、赤や黄色に染まった木々が広がり、訪れる人々を魅了します。
春の桜はもちろん、森に広がる緑の濃淡が幾重になって神秘的な夏は、砂防ダムの落差に、水しぶきが涼し気で清涼感たっぷり。特に秋は、県内有数の紅葉スポット。ブナやナラなどの広葉樹の鮮やかな赤や黄色、橙色が、付近の松川温泉の硫黄成分の影響でエメラルドグリーンに光る松川とのコントラストを見るために、毎年多くの人が訪れます。
森の大橋の袂から遊歩道を抜けて河原に出ると迫力ある景色が広がります。秋の葉と野趣あふれる岩の形状とのコントラストが楽しめます。
地元の隠れた紅葉の名所であるこの橋は、車両通行止めとなっていますが、谷間に広がる美しい紅葉を眺める絶好のスポットです。
1985年の完成以来、一度も一般車両が通行することなく通行止めとなっているこの立派なアーチ橋へは、森の大橋から県道212号雫石八幡平線を松川温泉方面へ進み、八幡平樹海ラインとつながる三叉路を直進するとたどり着けます。
この橋は自転車を含む車両通行止めとなっていますが、雫石町の大松倉ゲートまでを歩行者専用の登山道として整備したことで、八幡平市と雫石町を結ぶ県道212号雫石八幡平線は2007年に全線開通しました。
本来であれば、八幡平市と雫石町という観光地を結ぶ山岳観光道路となるはずでした。しかし、工事開始後に計画が見直され、自然保護のために一部をトンネル化する方針が採られたことで工事が凍結。その後、トンネル工事に伴う環境調査時の原生林の破壊が発覚するなどの問題が生じ、1996年に岩手県は工事再開を断念しました。
1965年の着工から12年間の工事凍結期間を含め、最終的に半永久的な工事凍結に至るまで、実に33年の歳月が流れました。
日本の高度経済成長期に進められた道路整備の波や、その後の自然保護意識の高まりといった社会情勢の変化に翻弄された、この一般県道の数奇な歴史に思いを馳せながら、眼下に広がる手つかずの原生林を眺めてみてください。
大気汚染や環境破壊から守られた豊かな自然、そして運が良ければ遠望できる雲海の絶景を、ぜひ堪能してください。