岩手山の知られざる秘境を巡ろう

岩手山七滝登山道

岩手山七滝登山道は、岩手県民の森を起点とし、岩手山の魅力を存分に堪能できるルートです。全長約21kmの往復コースですが、次々と移り変わる風景が魅力で、まるで複数の山を一度に登っているかのような多彩な景観を楽しめます。
初心者の方には、岩手山の頂上を目指さず、岩手山七滝登山道の最初の区間を試してみるのがおすすめです。下の写真は「大地獄谷」と呼ばれるスポットで、登山道を約90分登ると到達できます。
7〜9時間かかる岩手山山頂までの往復登山が難しい場合は、大地獄谷の頂上まで登り、景色を楽しんでから戻るのがおすすめです。道中では、いくつもの滝や硫黄の噴気孔が見られ、特にこの時期は美しい紅葉の森が広がります。

*2024年10月2日の岩手山噴火警戒レベル2発令により、現在七滝登山道は閉鎖されています。
最新の情報は八幡平市観光協会HPでご確認ください。

七滝

自然が織りなす神秘の絶景

八幡平には、見事な滝が数多く点在しています。手つかずの山々や川が広がるこの地域ならではの自然美は、訪れる人の期待を裏切りません。中には、道路の近くや神社から少し歩いた先にあるアクセスの良い滝もあり(例えば、不動の滝など)、気軽に訪れることができます。

一方で、森林を約1時間歩いてたどり着く滝もあり、七滝はまさにその一つです。しかし、その壮大な景観は、時間をかけて訪れるだけの価値があります。

七滝 は、豊かな自然に囲まれた隠れた名所として知られています。その名の通り、幾重にも連なる滝が美しい景観を生み出し、訪れる人々を魅了します。

森の大橋から少し進んだ先、岩手県民の森の奥に小さな駐車場があります。そこが岩手山七滝登山口です。登山道は岩手山の頂上まで続いていますが、かなり長い道のりとなります。
もし七滝の絶景だけを楽しみたい場合は、カジュアルな服装でも問題なく、往復で最大2時間ほどで訪れることができます。

この滝の見頃は年に二度訪れます。

一つは 秋、紅葉が周囲を鮮やかに彩る時期です。もう一つは 1月下旬から2月中旬 にかけてで、滝が凍りつき、大きな氷の彫刻のような幻想的な姿になります。

どちらのシーズンも、実際に足を運び、その美しさを目に焼き付ける価値があります!

*2024年10月2日の岩手山噴火警戒レベル2発令により、現在七滝登山道は閉鎖されています。
七滝まで行けません。
最新の情報は八幡平市観光協会HPでご確認ください。

七滝登山口 →40分 約2.2㎞→ 七滝 →30分 約2.2㎞→ 七滝登山口 総コースタイム 1時間10分 合計:約4.4㎞

岩手県県民の森

岩手山の北端に広がるこの広大な森林公園は、360ヘクタールもの面積を誇り、東京ドーム約80個分の広さがあります。公園内には約200種類の野鳥が生息し、ツキノワグマやカモシカなどの哺乳類も見られる、豊かな自然が広がるエリアです。

山の麓にはコナラやブナの森が広がり、公園内には手入れの行き届いた多様な樹木が植えられています。シラカバやアジサイが点在する木々に囲まれた遊歩道は、穏やかな雰囲気を醸し出し、散策にぴったりの場所となっています。

1.4km、1.6km、2.8kmの3つの散策コースが用意されており、時間や体力に合わせて自由に選ぶことができます。

さらに、四季折々の植物や動物の観察を体験できる活動が年間を通して開催されています。七滝までのガイド付き散策や「キノコ教室」などがあり、様々な自然の魅力を楽しむことができます。

※プライベートガイドも利用可能です。

みんなの広場に植えられたコブシの並木が一斉に咲き、キクザキイチゲやカタクリなど、春の儚い花々も美しく彩ります。
ゴールデンウィークの頃には桜が満開を迎え、500本もの桜の木が植えられたこのエリアは、「夫婦桜」とともに、雪に覆われた雄大な岩手山を背景にした桜の名所となります。

初夏から真夏にかけて

この公園は、天の川がくっきりと見える星空観察スポットとして有名です。
6月頃になると、公園内はセミの合唱に包まれ、その後、異なる種類のセミが次々と鳴き声を響かせます。季節の移ろいとともに多くの花が咲き、ヘビイチゴやチゴユリの大群落の中を歩くこともできます。さらに、七夕の時期にはホタルが舞う幻想的な光景を楽しめます。

岩手県屈指の紅葉スポットである森の大橋や松川渓谷の美しい景色を堪能できます。
森の大橋から眺める紅葉は息を呑むほど美しく、松川の両岸が燃えるような真っ赤な紅葉で彩られます。紅葉の見頃は10月中旬から下旬にかけて。この時期には時折雪が降ることもあり、運が良ければ紅葉と雪景色の幻想的なコントラストを楽しむことができます。

*秋は山の食料が不足してくるため、クマの目撃情報が増える季節です。クマ対策についての詳細は、このブログ記事でご確認ください。

一面が日本最高クラスのパウダースノーに覆われる冬の景色は圧巻です!

動物の足跡をたどったり、冬芽を観察しながらスノーシューで散策したり、スキーやソリで雪遊びを楽しむことができます。
さらに、最も寒い時期には高さ30メートルの七滝が凍結し、壮大な氷の滝へと姿を変え、その幻想的な光景が多くの訪問者を魅了します。

*2024年10月2日の岩手山噴火警戒レベル2発令により、現在七滝登山道は閉鎖されています。
七滝まで行けません。
最新の情報は八幡平市観光協会HPでご確認ください。

森林ふれあい学習館 フォレストi

森林ふれあい学習館 フォレストi(フォレストアイ)では、岩手の自然や森林に関する展示が行われており、年齢に関係なく、誰でも楽しみながら森林について学ぶことができます。大きな木製滑り台など、子どもたちが大好きな木製遊具も揃っています。

また、「クラフトコーナー」では木の実などの自然素材を使ったワークショップが開催されており、誰でも参加して楽しむことができます。