日本のスキーの歴史は、1911(明治44)年にさかのぼります。
現在の八幡平市にスキーが伝えられたのは、それから7年後の1918(大正7年)年頃と伝えられています。大人だけではなく、子ども達も大人の真似をしながら夢中でスキーを覚えていきました。八幡平市のスキーの歴史は、今から100年以上前から育まれていたのです。
今日の八幡平・安比スノーリゾートの起源は、「東洋一の硫黄鉱山」と謳われた松尾鉱山。鉱山の隆盛はこの地に豊かさをもたらし、後のスノーリゾートの礎を築きます。
現在では人気の高いウィンタースポーツとして知られているスキーですが、本格的なスキーブームが到来したのは1950(昭和25)年頃です。スキー人口が急速に増える以前から、松尾鉱山にはスキー部があり、当時すでに全国的な強豪チームとして知られていました。しかし松尾鉱山周辺には、まだ営業用のスキー場はありません。選手達は、山内にある練習用のスキー場で技を磨いていました。