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日本の秘湯 松川温泉

1743年開湯と伝えられている歴史ある温泉

松川温泉は、十和田八幡平国立公園内の松川近くに位置する隠れた温泉地です。ここでは2つの宿が営業しており、その浴場は八幡平の硫黄系の白濁した湯で給水されています。
すぐ上流には松川地熱発電所が立っており、これは日本で初めて商用運転を開始した歴史的な地熱発電所です。

森の中でのリラックスバスタイム

松川温泉の春のシーズンは、17キロメートルの八幡平樹海ラインと27キロメートルの八幡平アスピーテラインという2つの美しい路線が、長い冬の重たい雪から解放される4月に始まります。これらの有名な雪の回廊を通るドライブは、芽吹く植物とウグイスの鳴き声が春の到来を告げる山の谷へとつながります。
夏は、コナラとブナの緑の並木が広がり、夜のホタルが鑑賞できます。秋はもちろん、赤や金色の木々が素晴らしいタペストリーのようです。
そして、周囲に雪が降り積もる中で静かに湯船に浸かる露天風呂での入浴は、最高の禅のような体験です。疲労回復に効果的な温泉は、ハイカーやスキーヤーにとっても喜ばれています。
松川温泉には3つの登山口があります。一つは、姥倉山経由で岩手山へとつながります。もう一つは、三ツ石山荘を通過した後、直接三ツ石へと続きます。三つ目は、御岳、大深、三ツ石の頂上からの岩手山の壮大な景色を眺めながら、循環ルートをとり、松川温泉に戻ります。
松川温泉エリアの2つの宿泊施設は、日帰り利用者や宿泊客が一年中訪れる人気宿です。この火山帯の白濁した水は硫黄泉から来ています。これらは典型的な鉱物沈殿物である「湯花」を持ち、茹でた卵を思わせる特徴的な香りがあります。また、温泉で作る温泉卵用に新鮮な卵が軽食メニューにあることにも驚かないでしょう。これらの卵は「温泉卵」と呼ばれ、地熱エネルギーで調理され、日本全国の温泉地で人気のおやつやお土産です。
また、「湯花」という温泉のミネラルをお土産にして、自宅の風呂で本格的な温泉体験を再現することができます。
松川で露天風呂を楽しむことができ、さらには一日中、一つの宿から次の宿の風呂に移動することもできます。急流の山川の心地よい音や風が木々を通り抜ける瞑想的な効果がリラクゼーションを高めます。これらの硫黄泉の殺菌能力は皮膚疾患の治療に助けとなり、硫黄水の化学的性質は血行を改善するのに役立ちます。また、硫黄泉は一般的に気管支炎や神経痛の改善に役立つとされています。
温泉を楽しんだ後は、サイフォンで淹れたコーヒーやブナの木の酵母で醸造されたビールが待っています。宿泊客への食事には、野生の山菜を含む地元で栽培された食材がたっぷりと使われており、田舎の宿への訪問時にはいつもお楽しみです。

松川温泉 松川荘

ここでは特別な雪見酒が楽しめます

松川温泉 峡雲荘

東北自然エネルギー(株) 松川地熱館(松川地熱発電所)

東北自然エネルギー(株) 松川地熱館(松川地熱発電所)

松川温泉地区の地熱染色研究所

国内初の地熱発電所発祥の地、八幡平松川温泉で「地熱染め」が生まれました。
試行錯誤のうえに確立した地熱蒸気を使った染色方法は世界でも類をみない技法。
まさに大地からの恵みを受けて染めあげられています。
色鮮やかなスカーフ、風呂敷、ハンカチ、ハンドバッグ、さらには地色の織物職人によるドレスは、八幡平滞在のユニークなお土産の一つです。顔料は地下から直接スタジオにパイプされる純粋な硫化水素蒸気で固定され、優しく段階的な緑、青、ピンク、紫、金色のデザインが生まれます。これら一点ものの作品は、八幡平の森林、湿地、高山高地、谷、温泉に見られる自然の豊かなスペクトルを思い起こさせます。
松川温泉地区の地熱染色研究所