松川温泉は、十和田八幡平国立公園内の松川近くに位置する隠れた温泉地です。ここでは2つの宿が営業しており、その浴場は八幡平の硫黄系の白濁した湯で給水されています。
すぐ上流には松川地熱発電所が立っており、これは日本で初めて商用運転を開始した歴史的な地熱発電所です。
松川温泉の春のシーズンは、17キロメートルの八幡平樹海ラインと27キロメートルの八幡平アスピーテラインという2つの美しい路線が、長い冬の重たい雪から解放される4月に始まります。これらの有名な雪の回廊を通るドライブは、芽吹く植物とウグイスの鳴き声が春の到来を告げる山の谷へとつながります。
夏は、コナラとブナの緑の並木が広がり、夜のホタルが鑑賞できます。秋はもちろん、赤や金色の木々が素晴らしいタペストリーのようです。
そして、周囲に雪が降り積もる中で静かに湯船に浸かる露天風呂での入浴は、最高の禅のような体験です。疲労回復に効果的な温泉は、ハイカーやスキーヤーにとっても喜ばれています。
松川温泉には3つの登山口があります。一つは、姥倉山経由で岩手山へとつながります。もう一つは、三ツ石山荘を通過した後、直接三ツ石へと続きます。三つ目は、御岳、大深、三ツ石の頂上からの岩手山の壮大な景色を眺めながら、循環ルートをとり、松川温泉に戻ります。