日本にはさまざまな種類の麺料理があり、ラーメンとうどんの違いを見分けるのが難しいこともあります。ここでは、そば(そば粉から作られる麺)の歴史や文化を深掘りしながら、八幡平で美味しいそばを楽しめるお店もご紹介します。

八幡平では、寒さの厳しい冬の影響で稲作が難しく、昔から蕎麦(そば)をはじめとするさまざまな穀物や種子が食文化の一部となってきました。蕎麦(そば)はアジア原産の花を咲かせる植物で、その種子を挽いて作られる灰褐色の粉がそばの麺の原料となります。秋に八幡平を訪れると、一面に白い花が咲く風景を目にするでしょう。それが蕎麦(そば)の花です!

そばの楽しみ方

そばはほのかな風味と香りが特徴で、冷たいつけ汁で食べる『ざる蕎麦(ざるそば)』や、温かいだし汁にさまざまな具材をのせた『かけ蕎麦(かけそば)』として楽しまれます。『十割蕎麦(じゅうわりそば)』はそば粉100%で作られた麺で、そば粉8割・小麦粉2割の配合の『二八蕎麦(にはちそば)』も一般的です。そばが日本で食べられるようになったのは約400年前の江戸時代とされ、今では日本の食文化に欠かせない存在となっています。特に、大晦日に食べる『年越し蕎麦(としこしそば)』は、細く長い形が長寿を象徴するとされ、新年の健康と繁栄を願う縁起の良い習慣として親しまれています。

蕎麦(そば) - スーパーフード!

蕎麦(そば)は、古くから日本で健康に良い食材として知られています。蕎麦(そば)は、他の穀物と比べてたんぱく質が豊富で、脂肪が少なく、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富です。また、蕎麦(そば)にはルチンというバイオフラボノイドが含まれており、これがコレステロールを減少させ、心筋梗塞や脳卒中のリスクを低減させるとされています。つまり、蕎麦(そば)は美味しいだけでなく、健康にも良いのです!

どこで楽しむか

八幡平では多くの家庭がそばを自家製で作っており、そば粉を自分で挽き、蕎麦(そば)の栽培も行っています。そのため、地元には専門的なそば屋は少ないですが、美味しいそばを味わいたい方には、八幡平の安代(あしろ)地区にある『北の蕎麦屋(きたのそばや)』がおすすめです。

この賑やかな小さなそば屋では、温かいそばと冷たいそばに、サクサクの天ぷらが添えられています。そばの麺は近くの北館(きただて)にある小さな工場から仕入れており、ここの名物は地元の安比舞茸(あっぴまいたけ)と一緒に味わうそばです。さらに、北館製麺(きただてせいめん)や八幡平の他の地元ブランドである土川製麺(つちかわせいめん)の乾麺が、町中のスーパーやお土産店で販売されており、八幡平の味を自宅でも楽しむことができます。

自分で作る手作りそば

自分でそばを作ってみたいなら、手打ちそば(てうちそば)の体験ワークショップがあります。地元の食の達人による指導で、地元の食文化にどっぷり浸かることができます。もちろん、混ぜて、こねて、延ばした後には、できたてのそばを自分で味わうことができます!

ワークショップの詳細は、こちらでご確認いただけます。または、ご宿泊先でお問い合わせください。

なん杯ものそば

ちょっと変わったそばを楽しむなら、近くの盛岡で『わんこそば』を試してみてください。『わんこそば』の食事方法は大食い競争のようなもので、ひと口分のそばが入った小さな器を次々と提供され、スタッフの声援を受けながら食べ続けます。あなたは何杯食べられるでしょうか?

温かいそば、冷たいそば、またはわんこそば – どんな方法でそばを楽しんでも、八幡平はそばを楽しむのに最適な場所です。

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